お芝居を観に行った。
『哀しい予感』
よしもとばななの原作を、
塚本晋也監督の演出で舞台化。
出演は市川実日子、加瀬亮など。
どちらも好きな俳優さん。
吉本ばななの小説は、中学生の頃読みあさりました。
今となってはあまり興味がなくなってしまったけど、
その頃読んでた初期のころの作品たちは好きだし、
今でもたまに読み返すと、そっかそっかふんふんって
ハッとしたり、ジーときたり、読み終えるとなぜか落ち着く。
お芝居はとても良かった。
繊細な世界観。綺麗なシーンがいくつもあった。
役者さんたちのたたずまいに、
口から飛び散るツバに、表情とか涙に、
圧倒されてしまった。
実日子ちゃんの演技が素晴らしい。
演技についてはよくわからないけど、
演技じゃないみたいに自然だったから。
最後はみんな立ち上がって拍手した。
前に並んだ俳優さんたちの
不安そうな顔や、すっきりした顔や感極まった顔。
ばらばらなのが印象的でした。
帰り道は、魂を吸いとられたみたいに
とにかく疲れていて、ふわふわしていた。
久しぶりに全神経を集中させたような気がする。
また、いいお芝居が観たい。