かさぶた絵画
『よみうり読書 芦屋サロン』
毎回作家のゲストを迎え
参加者と一緒に小説を深く読みとくという会。

今回は、小川洋子さんと堀江敏幸さんの特別対談。
小川洋子さんの作品はとても好きで、前から会ってみたい!と思っていたので
かなり楽しみにして、芦屋のルナホールへ出かけてきた。

会は終始和やか。
参加者の質問もいいとこついてて
?だったところも納得できたし、
小川さんと堀江さんも分かりやすく
創作や作品の裏話なんかも語ってくれて
二人とも人間味があるというか
とても魅力的だなぁと。
ますます好きになってしまった。
とても面白くて、参加してよかったな。

私が小川洋子という人について知ったのは
薬指の標本』というフランス映画の
原作者だったことがきっかけで、
初めて作品を読んだときはなんというか
ひんやり静かで残酷で密室めいた世界に
しばらく閉じ込められた。
それ以来、小川洋子の本は手元に増える一方です。
身体やその感覚にまつわる題材が多く、
読み終えるといつも、新しい感覚が増えたような?消えたような?
何か自分の身体が今までと違うような妙な感覚になる。
背筋が寒くなるような。むずむずして。上手くいえないけど。。
決してざわざわした気持ちではなくって、静かな気持ち。
とても心地よいのです、それが。
フランス語で翻訳もされあちらでも人気が高いよう。
作品の官能(どちらかというと精神的な)的な空気や、
ものに対するフェチシズムは、読んでいて
なんだかフランスっぽいな~と雰囲気ですけど思ったりします。
小川さん作品の根底にあるもの、言葉にならないものや不完全なものを
たまたまフランス人の気質は理解しやすく
受け入れやすいのではないかと本人はおっしゃってました。
暴力に過敏なアメリカではなかなか
受け入れられにくいところがあるらしい。

↑タイトルの『かさぶた絵画』とは、
小川さんが今回の会のために
書き下ろした掌編小説の題名です。
かさぶた。。。なんとなく懐かしいひびき。
大きいのが取れるとちょっと嬉しくって
捨てるのもったいなかったりね。。
最近はあんまりかさぶたできないな。

小さい頃、かさぶたを大事に飼育していた小川さんは
いつかかさぶたの小説を書きたいと思っていたらしい。笑
かさぶたの小説を書けるのは小川洋子だけだと思う。


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by miiiiwa | 2007-09-23 23:04 | note 日々のメモ


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